「星のや東京」は星野リゾートが運営する日本旅館です。
東京千代田区のビルが立ち並ぶオフィス街に2016年に誕生しました。
あのあたりのオフィス街を知っている方は「あんなところに旅館が?!」と驚くかもしれません。
旅館というからには、ある程度の広さがないと客室も増やせないし設備も増やせないですよね。
ではどうしたかというと、星のや東京は横に広くするのではなく、縦に長くするという形をとったのです。
つまり、星のや東京は、都会のど真ん中17階のビル内にある旅館「都市型旅館」なのです。
そこで今回の記事では都市型旅館として価格、快適さと利便性のバランスに優れ、ロマンチックで豊富な館内設備やサービスが自慢の「星のや東京」についてご紹介していきます。
星のや東京の魅力
やはりビルにあるということで、縦長になり旅館がイメージできず、よくある現代のホテルのようになってしまう気もしますが、星のや東京はあらゆる仕掛けやデザインでまるで本当に昔ながらの旅館にいるような気にさせます。
機能性、利便性、快適性を意識した和のデザイン・エッセンスがいっぱいです。
ビルの1階が玄関
ビルの一階に入ると、大きな竹細工の靴箱が目に入ってきて、これまで都会にいた事を忘れるかのような感覚へといきなり連れて行かれます。
この玄関で靴を脱ぎ、フロントへと進んでいくことになるのですが、ここにはスリッパなどはありません。
これは「畳の感触を足で感じて欲しいから」という思いからということですが、最初からひしひしとこだわりを感じますね。
2階にフロント
エレベーターで2階に上がると着物姿のスタッフが出迎えてくれます。ちなみにエレベーター内も畳敷き!
そしてフロントにいるスタッフにも星のや東京のこだわりポイントがあります。
普通の旅館やホテルでは、清掃係、フロント業務など担当は分かれていますよね。
星のやのスタッフの人は清掃、ある時はお食事、又ある時はフロントなどいろいろなサービスを兼任しており、お客さんと何度も違う場面でも会うことになります。
これは星野や東京が、一期一会のひとときをお客さんに感じてほしいという思いから。
うーん、素晴らしいですね!
3階から16階までが客室
各階はワンフロア6室のみで構成されています。また各階すべてに「お茶の間ラウンジ」という共用スペースがあり、ここで自由に休憩することができます。
お部屋にあるソファやティッシュボックスなどの備品には、木で作られた装飾品が目立ちますがこれは「ヒノキ工房」という高級内装家具を手掛ける職人さんたちが手掛けたもの。
自然の素材に機能性を持ち合わせたくつろぎの空間がとても日本的で「和」を感じます。
お部屋も「菊」「百合」「桜」といったように、日本的な部屋名がついています。
菊
南向きの角部屋なので日当たりがよく、一番広い部屋。
百合
ダブルベットでお二人での宿泊に適したお部屋。
桜
ツインベッドを用意した一般的な日本旅館のスタンダードなお部屋。
最上階には大浴場!
ビルの最上階には、大浴場があり天井に大きな窓が四角く切られ、空を見ることができます。
地下1500mから湧き出たという、大手町温泉は強塩温泉でややとろみのある湯が疲れた体を癒してくれます。
都会で空を見上げながら、露天風呂に浸かるなんて、とっても不思議な感覚になること間違いなしです。
店舗情報
■予約受付時間:9:30〜18:00
■電話番号: 0570-073-066
■住所:東京都千代田区大手町一丁目9番1
■公式サイト:https://hoshinoya.com/tokyo/
まとめ
星野リゾートが運営する都市型旅館「星のや東京」についてご紹介してきました。
元来、旅館といえば普段の忙しさを忘れられるような場所へ癒しを求めて探すものだったり、旅行の際に利用するものとのイメージがあります。
でも地方の静かな地域や観光地、自然豊かな地での旅館ではなく、あえて東京に旅館を作ったのが星のや東京です。
なぜなら、そうすることで都会の中でも新たなモデルが生まれてくるから。
これはすごい発想の転換だと思いますが、私はこの星のや東京はそれをしっかりと体現しているなと思います。
東京への観光の際には、ぜひ星のや東京で「都会の旅館」を体験してみてください。